石徳ではお客様と一緒にこだわりのお墓づくりを進めてまいります。
これまでの事例の一部をお客様の声と一緒にご紹介いたします。
「幻の石」伊達冠石に、家族の想いを彫刻
墓石:宮城県産伊達冠石
施工場所の確認とデザイン
お寺様のお墓にて、御一緒させていただき、墓石のデザインを御相談させていただきました。まずは採寸。その結果、間口に対し奥行の方が長いことがわかりました。「このような敷地に合う墓石は和型です。」とお伝えしたところ、洋型をご希望とのこと。それではと、デザイン墓石写真集をご覧いただき、お好みの墓石デザインを、何点かお選びいただきました。
墓石材の選定
弊社営業員は、常数十種類の墓石材サンプルを携帯しております。その中から、右の写真の4点をお選びいただきました。左上「茨城県産青小目石」、左下「岡山県産万成石」、右上「宮城県産伊達冠石(小目)」、右下「宮城県産伊達冠石(トラ目)」です。
いずれ劣らぬ、国産墓石材です。
敷地に合うようなデザインと材質の調和
都心の限られた空間の墓地では、デザインが重要になってきます。通常の洋型墓石を建てる場合、高さよりも、正面の幅が広いデザインの方が、重厚感がありまとまりが良いのですが、その逆は、かなり不格好になります。今回は、許容範囲いっぱいの横幅をとり、いっぱいに感じさせない様に、下から統一感のある面取り加工を施しました。
場所により、逆三角形であったり、幅広な平面取りです。
さらにCGでカラー図面にてご覧いただきました。
左から順に、「宮城県産伊達冠石(トラ目)」、「茨城県産青小目石」、「岡山県産万成石」の3図面をお出ししました。素材として「自然が作った芸術品」「幻の石」とも言える、「宮城県産伊達冠石(トラ目):通称どろかぶり」に非常に興味を持っていただきました。
現地写真をCGで合成し、完成イメージをお伝えいたしました。
結果、素材は「宮城県産伊達冠石(トラ目):通称どろかぶり」に決定。
素材探し
御注文をいただき、責任をもって良材を探しに、大蔵山の丁場(採掘場)を訪れました。
採掘元は山と石に感謝し、山を非常に大切にしている方です。最初の写真で草むらにストーンサークルがある場所は石舞台と言い、以前採掘していた跡地を、コンサートホールのような場所にし、再整備したそうです。大蔵山は「掘る」と「戻す」という事を同時にしている。
「山に命を返す」のだそうです。
彫刻へのこだわり
お施主様から、「お願いしたい書家の先生がいるのですが、その文字を彫ることができますか?」とのこと。「可能であれば原寸で書いていただきたい」とお伝えしました。
早速、ご自宅にお邪魔し、書家の先生に書いていただいた原稿の、彫刻位置をお打ち合わせいただきました。同時に奥様が描かれたハイビスカスも彫刻する位置決めをしました。
制作過程
伊達冠石の原石から、ブロックを切出します。
このような原石はキズがあり使えないので、山に戻します。
原石の貴重な芯の部分を使い、棹石などの部品が出来上がります。
位置決めも慎重に。細心の注意を払って行います。
完成
お客様から
御納骨に同席させていただき、書家の先生共々、御親戚の皆様にご紹介いただきました。
石屋としてお施主様をはじめ、御一族の皆さまの喜んでいらっしゃるお顔を拝見し、一生懸命やらせていただいたかいがありました。
書家の先生からは、「自分が描いた通りに彫ってくれた」とのお言葉を頂戴しました。
ご一族皆様が、「新しい家宝」のようにお参りいただけるのではないかと思います。