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2024/6/5 投稿

トルコの旅③

今回の旅の締めくくり、世界遺産ヒエラポリス-パムッカレに向かいます。
まずは巨大な石灰棚が広がるパムッカレです。

炭酸カルシウムを含んだ温泉が長い年月をかけて沈積してできた100以上もの石灰棚。昼間は空の色を反射して青く輝き、落日の頃には茜色に染まります。この地域は古くから綿の名産地だったことからパムッカレ(綿の城)と呼ばれております。日本と同様に火山国であるトルコは随所に温泉が湧出し、日本人と同じく温泉好きの国民が多いそうです。

こちらはもう1つの世界遺産ヒエラポリス古代劇場。ヒエラポリスは紀元前190年にペルガモン王国の都市として建設され、ローマ帝国に征服されてからは温泉保養地として繁栄を極めました。剣闘士の試合に人々が熱狂したであろう円形劇場、ローマ式の浴場である北の浴場、一度に1,000人が入浴できた大浴場跡などの遺跡が残り、今に往時を伝えます。

華やかだった古代都市ヒエラポリスも、度重なる地震に見舞われ今は廃墟となっています。パムッカレ・テルメルの温泉プールの底にはローマ時代の遺跡が沈み、石柱に腰を掛け温泉に浸かれば、パムッカレの絶景を眺めながら温泉を愉しんだローマ皇帝や、温泉に癒しを求めた古代の人々がどこか近い存在に感じられるのではないでしょうか。

トルコは世界的に見ても親日家が多いと言われております。それは歴史的にも文化的にも、長い時間をかけてお互いを支えあってきた背景があるからです。戦争や震災が起こる中で、トルコと日本は互いを助け合い、友好を深めていったのです。

トルコは大多数がイスラム教徒で、その教えには「旅人に親切にせよ」という言葉があるそうです。様々な文化が行き交うトルコ、人々が親切な理由もそこにあるのかもしれません。
トルコの歴史や文化の深さ、そしてトルコの人々の親切に触れ、最高の旅となりました。