岡本太郎回顧展
岡本太郎と言えば「芸術は爆発だ!」で知られる前衛芸術の巨匠です。その岡本太郎の軌跡を辿る回顧展が、現在開催されております。
岡本太郎、パリ時代の代表作「痛ましき腕」。モデルは太郎自身とも言われております。
これは「犬の植木鉢」という作品で、その名の通り背中に3つの穴が開いていて植物を植えることができる彫刻作品です。
猛牛をイメージした「大阪近鉄バファローズ」のロゴは岡本太郎がデザインしたものです。デザイナーとしての一面も持ち合わせた多才な人物でした。
これは「装える戦士」という作品です。
この年、太郎は取材の為高野山を訪れ、密教への関心を深めたそうです。ほぼ左右対称に描かれたこの作品は梵字を連想させる、と解説されていました。
岡本太郎は神奈川県川崎市で生まれ、東京の青山で育ちました。幼少期から強烈な個性を放つ太郎、その独創性は生涯失われることはなく、84歳でその人生を終えるまで、創作活動に対する意欲が衰えることはありませんでした。そんな太郎も戦争を経験し、失意の底に落ちた時期もあったと言います。それでも「縄文文化」に触れ、その芸術性に美術的価値を見出した太郎は、新たな芸術への挑戦を続けていきました。展示を全て見終わる頃には、強烈な色彩とエネルギーを受けて、何とも言えない疲れを感じました。それほど、太郎の作品には魂が込められているのだと思います。
太郎の墓所は多磨霊園にあり、「午後の日」という彫刻作品と同じものが太郎の墓碑として置かれているそうです。
▼午後の日
まだ写真でしか見たことはありませんが、太郎らしい、個性的でどこか可愛らしい墓所、こんな風なお墓もあるのだなぁと感心させられました。
是非1度お参りをさせていただきたいと思うのと同時に、これからも一つ一つのご依頼に対し、皆様の終の棲家を任されているのだという自覚を持って取り組みたいと思いを新たにいたしました。
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