石徳ではお客様と一緒にこだわりのお墓づくりを進めてまいります。
これまでの事例の一部をお客様の声と一緒にご紹介いたします。
2年以上をかけて完成したこだわりのお墓
石碑:茨城県産青小目石
外柵:茨城県産青小目石
墓地探し
都内の緑豊かな寺院のお檀家様よりご依頼を承りました。
素材、デザイン
お施主様のご希望は「本小松石を使って五輪塔を建てたい」とのことでした。
■神奈川県産本小松石 完成予想図CG
お施主様は、石材選びからデザインまで、とてもこだわりをお持ちの方で、私共も色々なパターンのデザインをご提案させていただきました。
■外柵の形状に変化をつけたデザイン
五輪塔2斜
五輪塔1R
合成写真を作成し、周囲との調和も確認していただきました。
■現地との合成写真
■洋型のお石塔もご提案
いくつかご提案させていただいた中から「お石塔は洋型、外柵は五輪塔2斜の形状を使用」に決まりました。
石材は、神奈川県産本小松石から福島県産深山吹雪石へ変更となりました。
その後、お話を進めさせていただく中で、再度デザインの修正を承りました。
お施主様のご希望としては、
「尊敬する夏目漱石先生のような、安楽椅子のようなデザインにしてほしい」
お施主様の希望は下記の通りで、それ以外のデザインは任せる、とのことでした。
・竿石:縦に伸ばす。
・上台:無くしてしまう。
・中台:横幅を左右の羽目まで伸ばす。高さを上げる。
・墓石の正面:「夢幻」と彫る。
お施主様のご希望、敷地面積や周囲との調和、元々のデザインを鑑み、再度ご提案をいたしました。
ご家族様のご意見も取り入れた結果、新たに下記のデザインをご提案いたしました。
石碑、外柵の形状は同一で香炉の形状に違いがある3種のデザインです。
お施主様と初めてお話をさせていただいたのが2014年の5月でした。
上記のデザインをお出ししたのが2016年の5月なので、約2年の間、お施主様とはデザインについてのご相談をさせていただいておりました。
五輪塔、灯篭を配置したもの、洋型や漱石先生のお墓を模したものなど、数種のデザインをご提案いたしました。
材質も神奈川県産本小松石の赤手青手、福島県産深山吹雪石、茨城県産真壁小目石など、
長い時間をかけて、デザインや材質をこだわり抜いたお施主様でいらっしゃいました。
お施主様にとって納得のいくお墓を作るためには、それだけの時間が必要だったのかもしれません。
弊社の担当も、妥協せずとことんお施主様のご要望にお応えするよう努めました。
最終的なデザインが決定したのは、2016年の10月でした。
洋型の棹石は横長の安定した形にし、材質は茨城県産真壁小目石を使用することになりました。
正面の黒い丸石には家紋を、外柵右側の丸石にはウサギの彫刻をしたい、というお施主様の新たな希望もうかがいました。
お施主様より激励のお葉書をいただき、いよいよ施工となります。
彫刻
お施主様のご希望により、正面には「夢幻」の文字を彫刻します。
この文字原稿は、第7版目になります。
サイズや配置を微調整し、最善のバランスを考えてからお施主様へお見せいたします。
ご自宅へお邪魔し、実物大の図面に文字を配置してご確認いただきました。
その結果、文字はご自身でお書きになるということ。お施主様の手書きの文字を正面に彫刻することになりました。
「夢幻」の文字と家名はお施主様の手書きです。
こちらの原稿でOKとのお返事をいただきましたので、これで文字が決定いたしました。
この原稿を基に、次は彫刻です。
■正面文字
■丸石にウサギの影彫り
お施主様は旅行会社を創業された方でした。
「会社のイメージをイラストにしてもらった原稿がある。それをどこかに彫りたい。」とうかがっておりましたが、それがこのウサギのイラストでした。
お施主様のこだわりが詰まった彫刻が完了しました。
基礎・据付工事
まずは基礎工事です。
続いて据付工事です。
完成
2017年1月、2年以上の時間をかけたお墓が無事に完成いたしました。
お引渡しの際、お施主様は「すごく嬉しい!あんたに頼んで良かったよ!」ととても喜んでいらっしゃいました。
お墓の写真を撮って、それを引き伸ばし、奥様の誕生日にみんなで話をするとのこと。
お施主様は「自分は物事を決める時に迷うことはなくいつも即断即決だった。こんなに時間をかけて1つのことを決めたのは、人生で初めてだ。でも楽しかったよ。」とも仰っておりました。
後日、お施主様のご自宅で手料理を御馳走になりました。
お施主様とご縁をいただけましたこと、心より感謝申し上げます。