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トルコの旅②
イスタンブールへ到着し、トルコの代表的な料理「ケバブ」をいただきました。
日本のお祭りや屋台などで見かけるケバブは実はドイツ発祥と言われており、トルコで「ケバブ」とは、トルコとその周辺地域やトルコ系民族が多い中央アジアで主に食べられている、肉・野菜・魚などをローストして調理する料理の総称なのだそうです。
今回いただいたのはカッパドキアの伝統ケバブ「ケスティケバブ(壺ケバブ)」。壺の中にお肉と野菜、オリーブオイルを入れ、壺ごと焼いた煮込み料理です。壺を包丁の背などでトントンと叩き、キレイに割り、中のお料理をいただきます。
お食事の後は世界遺産である「イスタンブル歴史地区」を巡りました。
「イスタンブル歴史地区」はトルコにある世界遺産で、ローマ帝国、ビザンツ帝国、オスマン帝国と、3つの帝国の首都として繁栄した歴史が色濃く残っています。
その中の一つ、通称「ブルーモスク」です。正式名称は「スルタンアフメト・モスク」。オスマン帝国第14代スルタン・アフメト1世によって1609年から1616年の7年の歳月をかけて建造されました。「世界で最も美しいモスク」と評されており、内部は数万枚のイズニク製の青い装飾タイルやステンドグラスで彩られ、白地に青の色調の美しさからブルーモスクとも呼ばれています。
こちらはアヤソフィア大聖堂です。
アヤソフィア大聖堂は、約1500年前にキリスト教・東方正教会の教会として建設されましたが、1453年にオスマン帝国の侵略によりモスクに改修された経緯を持つ宗教的にも歴史ある建造物の一つです。1934年に宗教的に中立な博物館となりましたが、2005年、再びモスクに転換しようとする動きがあり、2020年には86年ぶりとなる金曜日の礼拝が行われるなどモスクとしての機能を取り戻し、世界を驚かせました。
トプカプ宮殿もまた、「イスタンブル歴史地区」を構成する代表的な建築物のひとつです。
オスマン帝国のメフメト2世がイスタンブルに建設したこの宮殿は、4世紀にわたって歴代の皇帝が居住し、オスマン帝国の行政の府となりました。オスマントルコの歴史には、1299~1922年まで、全部で36人のスルタン(王)がいました。スルタンの大部分はトプカプ宮殿に住み、19世紀の半ばにドルマバフチェ宮殿を建ててからも、トプカプ宮殿のハレムは使われました。
ボスポラス海峡は、アジアとヨーロッパ大陸が出会う場所として、トルコで人気のスポットです。
一つの都市でヨーロッパ側とアジア側の両方に跨ることは世界的にも珍しく、そのこと実感できる場所でもあります。
旅の途中、こんな光景にも出会いました。なんとフェラーリのパトカーです!
このフェラーリパトカー、驚くことに麻薬密売人から押収した車なのだそうです!フェラーリの他にも、ベントレー、ポルシェやメルセデス・ベンツを含む23以上高級車を一人の密売人から押収し、高級パトカー軍団として実際に活躍させているです。非常に斬新な取り組みに驚かされました。
歴史や宗教を語る上では常に重要な都市イスタンブール。長い歴史の一部を知ると共に、革新的な現在のトルコにも触れることができました。
旅は続きます。
トルコの旅①
南中央トルコの、アンカラの南東に位置するカッパドキアへ行ってまいりました。
トルコはアジアとヨーロッパの境界に位置する国で、古くから東洋と西洋の文明が行き交う地として栄えてきました。国土の大部分は高原で、その中心部・アナトリア高原にあるのがカッパドキアです。
数億年前、エルジエス山とハサン山の連続する火山の噴火活動により、大量の溶岩や灰が噴出し、それらが堆積して100~200mほどになる凝灰岩の地層をつくり出しました。その地層は何万年もの長い年月にわたって、雨水や風などによってけずり取られていき、“妖精の煙突”とも呼ばれる不思議な形状を生み出していったのです。
トルコは国土が広く、地域によって気候が大きく異なりますが、カッパドキアは標高1000mの位置にあり、ステップ気候に属しています。また、トルコは伝統的にイスラム国家であるため、宗教的な理由で豚肉はほとんど使われません。そのため豊富なスパイスを使い、ナスやトマトなどの野菜、肉類(ラムなど)など素材の味を生かしたバランスの良い味付けが特徴です。美しい風景と、その風土に合った美味しい料理をじっくり堪能することができました。
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