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2023/5/18 投稿

名園 松濤園

日蓮宗大本山 池上本門寺様の奥庭である「松濤園」が期間限定で一般公開されておりました。
松濤園は、大名茶人であり作庭家として名高い小堀遠州によって作られた、都内屈指の池泉回遊式庭園です。
庭園内には歴史や文化を感じさせる碑や茶室が建てられております。

▼西郷隆盛と勝海舟会見の碑

慶応2年4月、西郷隆盛と勝海舟は松濤園のあずまやで江戸城明け渡しに関する会見をしたと伝えられております。池上本門寺は、当時新政府軍の本陣がおかれた場所でもありました。

▼雅邦の筆塚

狩野派の画家であり、明治美術界の重鎮でもあった橋本雅邦が使った画筆を納めた筆塚です。池上本門寺は狩野派の菩提寺として由緒も深いことから、雅邦の弟子がこちらに建立したそうです。

▼浄庵

平成4年に完成した茶室は、国賓などを接遇することのできる茶室で、庭園の1番高い所に位置しております。
法華思想である「水」にちなみ、その名が命名されたとのことです。

▼其角の句碑

江戸中期の俳人、蕉門十哲(松尾芭蕉の弟子の中で、特に優れた高弟10人を指す)の一人、榎本其角の句碑。
「夕立や 田をみめぐりの 神ならば」と彫刻されていますが、これは向島の三囲稲(みめぐり)荷社に納められた有名な句です。なぜ松濤園にあるかは不祥とのこと。

一般公開の期間以外は立ち入ることができませんが、朗報会館のお食事処からお庭を眺めることができます。是非足を運んでみてください。

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