茨城県にある羽黒青糠目石の採石場に行って参りました。
社員研修として、茨城県桜川市にある羽黒青糠目石の採石場に行って参りました。
羽黒青糠目石は、筑波山系最北部一帯より産出される日本国内でも最高級に位置づけられる銘石です。その魅力は、きめの細かさと、青みのかかった深みのある色合いが、独特の気品と重厚さを生み出しているところにあります。また他の御影石と異なり、採掘量自体が、極めて少ないということも特徴の一つです。特に関東地方では高貴光明の石と呼ばれ、貴族、政治家、著名人の墓にも用いられ近年では大相撲の初代貴乃花こと花田満、映画監督の三船敏郎などの著名人のお墓に使用されています。
採石場までは非常に険しい山道を四駆で登っていきました。夕方になると猪が出没するとか・・・かなり激しい凸凹道に揺られ約5分程で、採石場が見えてきました。
羽黒青糠目石の山は3層で出来ていて、一番上の層が白小目石、真ん中が羽黒青糠目石、一番下の層が稲田石です。
羽黒青糠目石は間に挟まれているので、風化しにくい石ではありますが、採石が難しく採掘量が少ないとのことでした。
こちらが採石場です。
現在、採石している場所です。
ようやく採石した石は全て製品として使用できる訳でなく、厳しい品質チェックを何度も行い製品として使用できるのはなんと5~10%とのことです。余談ですが、現在の原石を山で切断し検品するスタイルになる以前は非常に歩留まりが悪く注文をどうやってお断りしようかと悩むほどの状態だったそうです。
まずは、採石場から運んだ石を洗い水を掛けて傷を確認します。
次に傷チェックで合格した石は大口径切削機で3時間かけて切断し傷チェックを行います。
赤丸Kと書いてある石が合格した石です。
ちょっとした傷や色ムラがあっても製品としては使用できません。
そこで合格した石が工場に運ばれ最終確認後、製品として加工されていきます。
工場では加工が行われていました。
石を研磨しています
この石は稲田石の層に羽黒青糠目石が入り込んだ珍しい石です。青い丸の部分が稲田石です。
このようにモニュメントとして使用することもあるようです。
今回、羽黒青糠目石の採石場から工場まで見学させていただき、希少価値であり最高級に位置づけられる銘石の所以がわかりました。
こちらが関東の銘石「羽黒青糠目石」で作ったお墓の見本です。ご興味がございましたらお問い合わせください。
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