建墓例・お客様の声

石徳ではお客様と一緒にこだわりのお墓づくりを進めてまいります。
これまでの事例の一部をお客様の声と一緒にご紹介いたします。

お施主様のこだわりが詰まった、世界にふたつとないお墓

杉並区K家
石碑:神奈川県産本小松石青手(自然石)
外柵:茨城県産青小目石
1

墓地探し

お施主様がご住職のお人柄に惹かれ、元々のご宗旨と同じお寺様に決定しました。

■現地写真

垣添様

デザイン

お施主様のご要望は、石碑と墓誌は神奈川県産本小松石を使った自然石で横型、正面文字は梵字と「南無阿弥陀仏」の文字を彫刻したいとのことでした。ご要望を承り完成予想図とイメージがわかりやすいように現地写真との合成CGを作成しご覧頂きました。

■完成予想図CG

垣添様2 伊勢ゴロタ 斜め 墓誌あり

■完成予想図CG(現地写真との合成)

kakizoe

素材

■自然石
お施主様のご要望に沿えるよう、本小松石の名産地、神奈川県真鶴町にある採石場に自然石を探しに行って参りました。

IMG_1854

しかし、これだ!と思う石にはなかなか巡りあえず、何度も足を運び、やっといくつか候補となる石を見つけることができました。

DSC_0870[1]
DSC_0880[1]
DSC_0881[1]

残念ながら、第一候補の石にはキズがあることが分かり使用出来ず、第二候補の石は大きさが若干足りず、再度採石場に足を運んだ際にやっとお施主様のご要望に最適と思われる石を見つけました!
お施主様に写真で見ていただきました所、この石でご了承いただけました。

DSC_0909

石が決まったところで、周りのお墓とのバランスや完成イメージを確認していただくため、着彩パースをご用意いたしました。

着彩1-0425

花立と香炉の候補となる石も、大きな自然石に合うものを探し、お施主様にご確認いただきました。

DSC_1040

正面は彫刻をするため四角く磨き、花立・香炉の石も加工して、いよいよ彫刻です。

DSC_2195

彫刻

正面文字は薬研彫りです。梵字をVの字に 切り込むように彫刻する彫り方を薬研彫り(やげんぼり)といいます。
薬研彫りは鎌倉時代に盛行した技法でありましたが、現在では技術と時間を要する為その技法を伝承する職人も全国に数える程しか居なくなりました。
お施主様のご要望は正面に梵字一文字と「南無阿弥陀仏」の彫刻でしたが、この四角い部分を磨き、梵字(キリーク:阿弥陀如来を表す)一文字のみを彫刻したらいかがかと思い、ご提案させていただきました。

■完成イメージ図

着彩2-0425

■彫刻写真

梵字の大きさにもこだわり、バランスを見ながら決めていきます。

中島家 (梵)7寸
中島家 (梵)8寸
IMG_1947
IMG_1954

施工

まずは基礎工事です。

基礎工事7

続いて据付工事です。

垣添様 施工写真④
垣添様 施工写真⑥

2つの大きな自然石をクレーンで釣り上げては下ろし、バランスを確認します。数センチ動かすだけでも大変な作業を何度も繰り返します。

1

お石塔が決まったところで、墓誌の位置も決めていきます。

3

完成

お石塔、墓誌のバランスも決まり、カロートに蓋をして玉砂利を敷いて完成です。

DSC_1274

薬研彫りの梵字が大きな自然石に映えています。

DSC_1289
3

周りのお墓とはだいぶ表情の違う石を使っていますが、不自然さは全くなく、お隣のお墓とのバランスもとれている素晴らしいお墓が建ちました。
お施主様も「周りのお墓と馴染んでいる、バランス良くできた」と仰っていました。「イラストで見て予想していたよりも良くできた」「正面文字の大きさもこの大きさで良かった」「梵字一文字にしたことで全体の調和がとれた」と喜んでいただき、ご住職からも「斬新な力作!」と嬉しいお言葉をいただきました。
お施主様に代わり、この石にお目にかかること7回!プロの視点で完成までしっかりチェックいたしました。