良質な原石が基本です。
何故、原石なのか・・・
石材業界には「石8分」という言葉があるように、
墓石作りの8割は原石で決まると言われております。
人間の力では石の性質まで変える事は出来ないのです。
だからこそ最良の原石を用意することが肝心です。
同じ銘柄の原石でもその時期により石目の良し悪しがございます。
独自に入手する採掘場の情報を元に最適な原石選びを心掛けております。
納得いかない石はお納めいたしません。
右の写真は国産銘石の岡山県産万成石製の墓石ですが、原石の検査、製造過程の各種検査に合格して、手彫り彫刻完了後に最終検査したのですが、万成石本来の色合いという点で、納得できませんでした。万成石の墓石の真価は、最初は華やかで明るい墓石が、百年もの時間を経ていく過程で、全体が薄茶色に変化し、落ち着きのある色合いの中に絶妙なバランスで華やかな薄紅肌色が点在し、上品な上に風格さえ感じるような、素晴らしい表情を見せてくれる所にあると思います。
お施主様の納期に余裕がありましたので了解をいただいて、別の原石を用意し、細心の注意を払いチェックしてもう1基作成しました。商いとしては完全に赤字ですが、「百年後に万成石の真価を発揮してくれる」という自信を持ってお納めすることができました。
私共では、御施主様が今後何百年も手を合わせる御石碑となるのですから、自信を持てない石はお納めすべきではないと考えております。
お客様のご要望にあわせて、最適なものをご提案いたします。
石材産地証明
国産の高級銘石を、安心してお求めいただけるよう、石材産地証明書*を発行しております。
*石種や採掘元により発行できない場合があります。
詳細につきましてはお客様担当までお問い合わせください。
伝統の手彫り・文字に魂を込める
昔は、すべての字は手彫りでした。現在では機械彫りが100%に近い状態です。しかし機械彫りではどうしても手彫りの温かさや味わいが表現できません。
時間と手間暇が大変掛かりますが、あえて手彫りにこだわります。
年月がたつほどに風格のある味わいがただよってきます。
伝承 薬研彫り
梵字をVの字に 切り込むように彫刻する彫り方を薬研彫り(やげんぼり)といいます。薬研とは薬師が漢方の薬種を粉砕する為の道具のことで、舟形で中が深くVの字にくぼんだ形をしており、薬研彫りの名称はここから来ています。
薬研彫りは鎌倉時代に盛行した技法でありましたが、現在では技術と時間を要する為その技法を伝承する職人も全国に数える程しか居なくなりました。
写真でどこまでお伝えできるか解りませんが、梵字が陰影により浮き出したように見えるのがその特徴です。
五輪塔建立の際には、神聖な凛とした空気が漂う「風格ある薬研彫りの梵字」をお勧め致します。
本物は何かが違います…
揮毫(きごう)
著名人や書家などに依頼して書いていただいた文字を彫らせていただくことがございます。
一文字一文字、丁寧に手彫りいたします。
施主ご本人様の書やご家族知人の書を彫らせていただくこともございます。
例:薬師寺 大谷徹奘様や青蓮院門跡門主様
同じ区画のサイズでもデザインで随分と印象が違います。
先人の意匠を伝承し、最新のコンピューターCADによる設計により現代だけでなく、後世に引き継ぐに相応しいデザインを目指します。また、外観だけではなく納骨棺に水が溜まることを防ぐ工夫などデザインと実用性の調和を図ります。
基礎
お墓を建てる地盤にあわせて栗石を敷き鉄筋を入れ地盤に合わせた基礎を打ちます。
川の近くや地盤の弱い地域などでは地下納骨棺部分の地上化やコンクリート杭の打設などをします。
据付工事
トップクラスの技術を持つ墓石専門の職人が最新の接着剤耐震免震施工を取り入れております。
石徳ではお花立てやお線香皿などの金具にもこだわります。最近ではほとんどがステンレス製となりましたが、あえて銅製の物を使うようにしております。
なぜ銅製にするのか?銅は時を重ねるごとに緑青「ろくしょう」をおびて石碑を風格あるものに引き立ててくれます。
また、花のもちを良くし蚊の発生を抑えたりする効果があります。