お墓を選ぶときに知っておきたい5つのポイントです。
「お墓参りのしやすさ」はとても大事な要素です。車の運転が困難になり、階段が苦になるほど、高齢になったときの使い勝手も考慮した方が賢明です。
- 自宅からの距離
- 公共交通機関(電車・バスなど)を使用した場合の所要時間(路線、乗換回数)
- 車でのルートと所要時間
- 徒歩ルートの状況
お墓の価格体系がどうなっているかは意外に知られていません。
どこまで含むのか、また建立後にどんな費用がかかるのか、しっかり把握しておきましょう。
? ※不動産取得税、固定資産税、消費税は発生しません。
- 墓地使用権の取得料であって、土地の所有権取得ではありません。
- 第三者への貸与、売買は不可。借金の担保にもできません。
- お墓の移転や撤去などで返還する場合も、特別な事由を除き返金されません。
? ※消費税がかかります。
- 墓石本体+外柵・納骨棺(カロート)+施工費(基礎工事、石碑工事費など)が含まれます。
- オリジナルのデザインを施した場合、加工費が追加されることがあります。
- 霊園、墓地内の施設の維持・運営(参道整備、水道設備、駐車場、緑地、清掃など)のために
使用されます。 - 使用する区画によって異なり、管理運営者に定期的に支払います。
- 寺院墓地の場合、「お布施」「護持会費」「冥加金」などの名目になることもあります。
納骨法要
お墓に遺骨を納めるときに行う儀式です。墓前で僧侶に読経してもらいます。お布施、法要施設利用料、会食費、作業料などがかかります。
開眼法要
石を霊が宿った墓石に変える儀式で、「入魂式」「魂入れ」ともいいます。僧侶に読経してもらいます。費用は納骨法要に準じます。
必ず現地に足を運び、確認しましょう。
雨天などの悪天候の日やその翌日あたりにも訪れることをお勧めします。
日当たりや風通し
日向か日陰か、風通しの良しあしによって墓石の手入れのしやすさ、
耐久性に影響が出る場合もあります。
地盤・水はけ
土地や区画によっては地盤が緩いところもあります。水はけが悪いと、地下の納骨室(カロート)に影響が出る場合もあります。
樹木
樹木の根が墓域に及び、地盤が隆起することもあります。また、落葉樹がそばにあると清掃に多少時間がかかります。
設備の有無によってお墓参りのスタイルが変わることもあるので、あらかじめチェックしておけばなにかと安心です。
駐車場
専用駐車スペースがあるかどうか。
休憩所
トイレの有無
法要施設(本堂・礼拝堂)の有無
寺院墓地の場合はほぼ100%ありますが、公営・民営の場合はまちまちです。
水道施設
何カ所あるか。
寺院墓地の場合はその寺院に属する宗派であるか、またはその寺院の宗派に改宗する必要があります。しかし、たとえ宗派によってお経やお題目が違っていても、元をたどればいずれもお釈迦様の教え。ありがたいことに変わりはないと考え、自分の家の宗派と違うお寺でお墓を建てる方も増えています。
そうした事実を踏まえたうえで、まずは家族や親族などで話し合いをしてください。
墓石を選ぶ際に留意したい2つのポイントです。
石材のプロとして50年前、100年前に建てられた同じ素材のお墓があれば実際に見ていただくといったアドバイスもしております。
- 硬さ
- 吸水性
- 艶
- 色調
- 経年変化
一般的には「硬くて吸水性が低い」石ほど耐久性に優れており、選ぶポイントとしては、硬さ・吸水性・艶・色調・経年変化などがございます。
国産は現在、主力を占める中国産に比べて高額ですが、昔建てた石碑の経年変化を確認することができ、安心感があります。採掘の状況、その石の好みや予算を伝えて相談にのってもらうのが一番です。
国産石の代表的なもの
和型墓石
日本の仏教徒にとって最もなじみのある形。2~3段の土台の石の上に、細長い「棹石」と呼ばれる石が乗ったタイプ。
洋型墓石
和型の棹石を横にしたタイプで、「ストレート型」「オルガン型」「プレート型」などがあります。首都圏を中心に宗教を問わず幅広く受け入れられています(寺院墓地では不可というところもあります)。
オリジナルデザイン墓石
故人の趣味嗜好や職業などを反映したデザインの墓。最近はオリジナルデザインが増えています。一人のために入るお墓であれば良いですが、あまり一人の趣味嗜好に偏ったお墓を作ることはお勧めしていません。
五輪塔
五輪塔は主に供養塔・墓塔として使われる仏塔の一種。
密教で使われる五大を方、円、三角、半円、宝珠の形で象徴し、それを下から上へ塔の形に積み上げたものです。下方より地輪、水輪、火輪、風輪、空輪を表します。平安時代後期以来日本石塔の主流となりました。